医 療 機 器

さっぽろ手稲みらい整形外科の医療機器を紹介します

さっぽろ手稲みらい整形外科には単純X線(レントゲン)撮影装置、骨密度測定装置、超音波画像診断装置を採用しています。

レントゲン機器

当院ではキャノンメディカル製の最新のX線受像器であるCXDI proというFPD(Flat Panel Detector:平面型検出器)を採用しております。この機器は従来の装置よりも被ばくが少ない装置です。
被ばくと言うと悪いイメージですが、普通に生活しているだけでも年間2.1mSvの自然放射線を浴びていると言われています。一方、医療で行う被ばくは検診などで行う胸部撮影は0.06〜0.15mSvです。
当院でも複数回の撮影を行うこともありますが、最新機器と資格を持った医師ならびに診療放射線技師が撮影することで、最小の被ばくで高い診断能力が出るように努めております。

骨密度測定装置

当院ではHologic製Horizon Ciを採用しています。
精密な骨密度測定(DXA法)が可能であり、多くの大学病院などでも採用されています。骨粗鬆症ガイドラインが推奨する腰椎と大腿骨の骨密度が測定できます。被ばく量は胸部撮影の0.06mSv以下とされています。
人工股関節の手術を行った患者様はステムなどの人工物があるため測定することが出来ませんでしたが、本機種では検査が可能です。
精密な骨密度測定(DXA法)により正確な骨粗鬆症の診断と治療選択を行っております。

超音波画像診断装置 エコー

当院ではキャノンメディカル製のAplio goを採用しております。
レントゲン写真で骨に異常がない場合、局所の筋肉や腱の異常を確認するのに役立ちます。
また、レントゲン写真で骨折が疑われるものの、はっきりしない場合の診断にも活躍します。
超音波検査は骨の微細な異常の検出に役立つCT検査と異なり被ばくの心配もありません。

 乳児股関節二次検診

主に4ヶ月検診で脚の開きが悪いと指摘されたお子さんを対象にしたの乳児股関節二次検診を行っています。まずは被爆のない超音波エコーで検査を行い、異常が疑われる際にはレントゲン写真を撮影することもあります。
以下の5項目に思い当たることがあればご相談ください。

  • おむつ交換時に足が開きにくい
  • ふとももの皮膚のしわが非対称
  • 股関節疾患を持つ家族や親戚がいる
  • 女児
  • 骨盤位分娩

対象は主に生後1〜6ヶ月のお子さんです。6ヶ月を超えるお子さんですと、体が大きくなり超音波が届かない場合にはレントゲン写真を撮影することもあります。

 アキレス腱断裂などの腱損傷

アキレス腱断裂などの体表にある腱損傷も超音波エコーを用いることで診断が可能です。

 ハイドロリリース(筋膜リリース)

従来から肩こりなど、こりや痛みがある部位(トリガーポイント)に痛み止めなどを注射して痛みを緩和していました。こりや痛みのある症状に筋肉を包んでいる筋膜の癒着し、突っ張ることが痛みに関与していることがわかってきています。
筋膜リリースとは、筋膜の委縮・癒着を引き剥がしたり、引き離したり、こすったりすることで、正常な状態に戻すことです。超音波エコー画像でリアルタイムに筋膜や周辺組織を確認しながら、筋膜へ正確に薬液を注射して筋膜の癒着を剥がし、筋肉の動きを改善し、痛みやこりなどの症状を緩和します。なんでもかんでも痛いところに注射をするわけではありませんが、通常の治療では改善しにくいこりや痛みなどを対象にハイドロリリース(筋膜リリース)をおこないます。